ネットワークの状況を確認するコマンド―RHEL7/CentOS7の巻
森永です。
弊社代表の横田が今日このような記事を投稿しておりました。
すると即座に社員から
「これCentOS7だと使えないコマンドありますよね」
という声が上がり、紆余曲折があり私がレスポンス記事を書くことになりました。
指摘の通り、RHEL7やCentOS7の最小構成ではifconfig route netstatなど歴戦の猛者たちはインストールされていません。
本記事では7に対応したコマンドをご紹介していきます。
手っ取り早い解決方法
net-toolsパッケージをインストールすれば従来通り、馴染みのメンツと戦えます。
が、これ7以降のOSでは非推奨パッケージとなっているのです…(まさかの戦力外通告)
すぐにどうなるというわけではないと思いますが、最小構成でのらないということはパッケージをインストール出来ないような環境の場合困りますし、将来的には使えなくなる可能性もあります。
代替コマンド
ただ無くしておしまいだったらひどい話ですが、ちゃんと変わりのコマンドが用意されています。
それがipとssの2つです。
たったの2つで今までの猛者たちの代わりをしようというのです。命知らず野郎どもです。
ip a
ifconfigの代替コマンドです。ネットワークインターフェースやIPアドレスを調べます。
$ ip a 1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever inet6 ::1/128 scope host valid_lft forever preferred_lft forever 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 9001 qdisc pfifo_fast state UP qlen 1000 link/ether 06:e9:01:88:64:7f brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 10.0.1.10/24 brd 10.0.1.255 scope global dynamic eth0 valid_lft 3400sec preferred_lft 3400sec inet6 fe80::4e9:1ff:fe88:647f/64 scope link valid_lft forever preferred_lft forever
ip r
netstat -rやrouteコマンドの代替コマンドです。ルートテーブルを調べます。
$ ip r default via 10.0.1.1 dev eth0 proto static metric 100 10.0.1.0/24 dev eth0 proto kernel scope link src 10.0.1.10 10.0.1.0/24 dev eth0 proto kernel scope link src 10.0.1.10 metric 100
ss
netstatの代替コマンドです。
$ ss Netid State Recv-Q Send-Q Local Address:Port Peer Address:Port u_str ESTAB 0 0 * 16850 * 16849 u_str ESTAB 0 0 * 16894 * 16895 u_str ESTAB 0 0 * 16853 * 16852 u_str ESTAB 0 0 * 16833 * 16832 u_str ESTAB 0 0 * 16870 * 16871 u_str ESTAB 0 0 /var/run/dbus/system_bus_socket 14023 * 14022 * * *
まとめ
RHEL7/CentOS7になりネットワーク周り以外も大きく変更が加えられました。
慣れ親しんだコマンドたちと別れを告げるのは辛いですが、乗り越えていきましょう。。。
他にもたくさんの代替コマンドがありますので、試行錯誤を繰り返してみるのも楽しいかもしれません。